海鮮丼からの鯛茶漬けへの継投は卑怯(つじ半/海鮮丼/中央区日本橋)
寿司と海鮮丼ってなんだか味わいが違うよね。
具材も同じで、飯が酢飯かそうかだけぐらいしか差がないのに。
中村勝とダルビッシュ、剛力彩芽と谷口雄也、バースとマーティンなみに似ているのに、それぞれ中身は全然違うみたいな。
いや、寿司と海鮮丼はもっと近いか。
ともかく寿司じゃなく、海鮮丼を食べたくなる日というのがある。
多分気分的なもので、寿司が1つ1つのネタを味わいながら食うのに対し、
なんでもいいから海鮮で口の中を敷き詰めたいんだ、がっつかせろ!という時は海鮮丼。
というわけでかの有名店「日本橋 つじ半」を訪問。
平日の17時45分ぐらいに訪問すると、前に8人くらい。
聞いていたより少ないじゃないか、と並ぶとあれよあれよと列が延びていく。
当たり前だが自分の地元で見かける休日の朝のパチンコ屋の行列の客層と、日本橋の行列の客層は全然違った。
地元はストロングゼロかワンカップ片手の中年ばかりなのに対し、
こちらは半分ぐらい海外の観光客、あとはカップルか友達と一緒にといった感じだがみんな身なりが綺麗。さすが日本橋。
余談はともかく多分ラッキーなタイミングだったたけで、場合によっては行列覚悟だろう。
注文は並んでいる最中に取り、梅のいくらマシとビール。
二郎っぽく、いくらマシと言ってみたが日本橋でこんなことを言っている自分が少し恥ずかしくなった。
20分ぐらい並んで店内へ。
店内はとても綺麗な和空間。
大将も見るからにその道の熟練の方のような佇まい。
包丁を持つ姿は、ep4のライトセーバーを握るオビ=ワン・ケノービを想起させる。
そんなジェダイ・マスターからまずいただくのは、ゴマだれを絡めた鯛の刺身。
丼がでてくるまで、これとガリでビール一杯いけてしまう、
最初の食べ物にぴったりな良い意味で軽口な一品。
最後の鯛茶漬けに2切れ残す。
続いて提供されたのがメインの丼。
最後にいくらをこれでもかと乗せてくれる。
これはカクの分、リョータくんの分、たばこを押しつけられたボールと折られたモップの分!みたいに乗せていく。
モップはてめぇが・・・。
ビジュアルだけでご飯3杯はいける。
鮪、数の子、鯛、海老、イカ、貝、海苔、キュウリ、ネギ、白胡麻、大葉等々をタタキにしたもの。
ご飯とともにこれらを口の中に掻き込めば幸せの海の味。
先の刺身もそうだったけど、生臭さとか一切ないし、食べやすいなぁ。
ただ一つミスったのが黄身醤油をかけすぎたこと。
全部かけて召し上がりくださいと注意書きにあったから、
かけたけど、ちょっとしょっぱかったから半分ぐらいで良かった。
ご飯と具材を2割程度残し、少しご飯を足してもらって、鯛茶漬けに。
鯛出汁をかけて更に鯛の刺身をのせて、風味は鯛一式。
若干お腹いっぱいだったが、味が大きく変わったこともあり、出汁も含めて全部ぺろりだった。
満足して外にでるとまた行列が延びている。(当然誰もストロングゼロをもっていなかったが)
時間を間違えたらこれは大変だろう。
いずれまた海鮮丼が食べたくなったその日に訪れようと思う。